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おはこんばんちは。
放置することに定評のある亜夢です。
あまりにも放置しすぎなのでせめて時事ネタに乗っかって流星群的なおはなしを書こうと……思った次第です……はい……

今どうにかしてマツマツシリーズのやつ書こうと奮闘してるんでもうちょっと待ってくださいごめんなさい。
最初の話で主人公が空気すぎたのでちゃんと出していこうと思いますこれじゃただの新旧マツバの話や……


追記から流星群ネタでSSS。お相手はマツバです。
旧のつもりで書いたんですが新でもいけるかもしれない。ちょっと女々しくしすぎた気がして……
色々かっ飛ばしすぎて完全に勢いでやっちゃった感




 今日は流星群のピークなのだという。
 シンオウで旅をしている彼女が、そうメールで伝えてきた。だからというわけではないが、いつもならゲンガー達と散歩に行く時間を縁側で過ごすことにしようという気分になったのだ。
 空を見上げることは少なくないが、何かを見ようという意志を持ってこうすることは少ない。澄んだ空を、何をするでもなくただ見つめる。シンオウはどちらの方角だったか。そんなことを考えていると、視界の端で一つ、星が流れた。
 ――星が流れている間に3回願い事を唱えると、願いが叶う。
 誰でも聞いたことのあるようなジンクスだ。生憎自分はこの歳にもなってそんなことを信じられるほど、純粋ではない。星に願って叶うのなら誰も苦労しないのだと、昔友人に言った覚えがある。呆れたように「君には夢というものがないのか」と言われたが。

 はぁ、と小さく息を吐きだす。また一つ流れた星を軽く目で追うが、数秒も経たないうちに光は途切れた。
「願い事、ね……」
 別に信じていはいないけれど。ほんの小さな願いなら、それを願うくらいなら、やってみてもいいんじゃないか、なんて。我ながら柄じゃないなと、思わず苦笑が漏れる。友人が聞いたら、やはり笑うのだろうか。
 伝説に認められたいだとか、ポケモンマスターになりたいだとか、そんな大層なものではない。本当に、些細な事なのだ。
 会いたい、なんて贅沢は言わない。だから、せめて――
「声、聞きたいな……」
 知らず、口をついて出た言葉に合わせるように、光が弧を描いた。

 声に出ていたことに気付き、一瞬の内に頭が冷える。自分がとても恥ずかしいことを口に出してしまったような気がして、つい周りに誰もいないことを確認した。一体何をしているんだとため息を吐き、立ち上がる。
 星に願うなんて、慣れないことはするものではない。今日はもう早く寝てしまおう。
 そう考えながら部屋に戻れば、机の上のポケギアが目に入る。ちかちかと光るそれに、嘘だろ、と声がこぼれた。だってこれは、不在着信を知らせるものではなかったか。まさかと思いつつそれを手に取る。
 小さな液晶に表示されていたのは、紛れもなく、望んでいた名前だった。


  ジンクスなんて、信じていないけれど

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